2025/05/26 15:16
「イベルカンパイ (Iberkanpai)」
スペイン初、日本酒と和食の祭典を開催

2025年5月12日・13日の二日に渡り、マドリード(NHコレクション・ユーロビルディング・ホテル)にて、イベリア半島初となる日本酒と和食に特化した展示会「イベルカンパイ (Iberkanpai)」が開催されました。
主催は、ソムリエ・日本酒アンバサダーでもあり書籍「EL Mundo del Sake」の著者・笹山繭子氏と、レストラン「Uemura」のオーナーシェフ料理人の上村名海氏。長年にわたり日本酒及び和食文化の普及に尽力してきた二人が、スペインと日本の食文化の架け橋となることを目標に掲げ企画したものです。
その目的は
・サービス業界のプロフェッショナルや一般の方々に、日本酒と日本料理の世界に親しんでいただく機会の創出。
・スペインとポルトガルでの日本酒と日本食のプロモーション。
・イベリア半島の輸入業者・販売業者と日本の生産者を繋ぐ架け橋。
・レストランとサービス業界に関係する人々のためのビジネスチャンスとネットワーキングの場を提供。
20以上の酒蔵、和食材メーカーや商社、インポーターなどが出展
当日は日本国税庁(日本酒文化の普及を振興する主要機関)のサポートの元、日本全国から20蔵を超える酒蔵が出展し、200種類以上の日本酒が集まりました。


他にも日本料理に不可欠な味噌、醤油、豆腐、かつお節、などの発酵食品、和牛、魚介類など和食食材をはじめ、寿司ロボットなどの関連製品も展示されました。
プロによる専門セミナーの開催
プロの専門家によるセミナーやワークショップも同時開催されました。
12日は「業界関係者限定」13日は「一般参加(二日目)」の来場カテゴリーに分けられており、各日それぞれターゲットを絞ったセミナーや講演が行われ、多くの参加者を集めキャンセル待ちする姿も見られました。

その内容は、主宰者である笹山繭子氏による日本酒セミナーをはじめ、2024年Verema賞最優秀ソムリエ、シルビア・オルトゥニェス・サストレ氏による日本酒とスペイン料理のペアリング「スペインのガストロノミーにおける日本酒の調和」、発酵専門家である高橋英子氏による麹タネのスペイン料理への応用、フランソワ・シャルティエ氏によるマスタークラスなど多岐に渡るもので多くの聴衆を惹きつけるものでした。

第一回目となった今年の開催は大盛況のうちに幕を閉じ、関係者達は大きな手応えを感じているとのこと。早くも来年の開催を望む声が多く、今後の発展が期待されています。
主宰者紹介
・笹山繭子(Mayuko Sasayama)
スペイン・ラテンアメリカ日本酒普及協会(ASEL)代表、スペイン語日本酒講座 Sake Master講師、スペイン語で書かれた日本酒ガイドブック「El Mundo del Sake (スペイン出版社 Planeta, 2023)」著者。
・上村名海(Naumi Uemura)
2010 年よりマドリード中心地にあるレストラン「UEMURA」のシェフ兼オーナー。日本人である実母から日本の家庭料理を学び、その後修行を開始。2023年、世界唯一のスペイン語ブロンズバッジ認定(日本政府による日本料理技術認定証)が取得できるUEMURA ACADEMYを開校。 同年11月には日本料理ワールドカップ「和食ワールドチャレンジ」で初のスペイン人シェフとして優勝。
参加企業・メーカー
酒蔵 、日本食材メーカー(在日・在西)、 インポーター、プロダクトメーカー など約50社
問い合わせ先:
Iberkanpai オフィシャルサイト
https://www.iberkanpai.com
Auther : 堀池麻樹